Author Archives: emp_sumida

第10回「これからの子どもに求められる力」

キャプチャ
平成27年8月29日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第10回を開催しました。

[プログラム]
1.ワークショップコレクション概要説明

2.ワークショップコレクション見学
3.見学後の対話 
4.まとめとふりかえり

 

世界最大級の子ども向けワークショップイベントから学ぶ
今回は、墨田から外に出て渋谷で開催された「ワークショップコレクション」を見学しました。このイベントは、創造力・表現力を刺激する子ども向けワークショップを一堂に集めたものです。

講座の最初に、NPO法人CANVASの古畑氏からイベントの概要説明がありました。 NPO法人CANVASは、この「ワークショップコレクション」や、墨田区役所との協働イベント「すみだ やさまち15」などを企画・運営し、子どもの創造性を育む活動を進めています。年に一回開催する「ワークショップコレクション」の来場者数は、2日間で10万人を超えるまでの規模になりました。今回は取り壊し予定のビル2棟を協賛企業から借り受け、造形、絵画、映像、環境、サイエンス、デジタル、音楽等、様々なジャンルにわたり150もの多彩なプログラムを同時進行的に実施しました。
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子どもたちに求められる創造力とITを使いこなす力
見学では、子どもが最先端のデジタル機器などを自然に使いこなす様子を目にすることができました。また、普段家ではできないような、壁に自由に絵を描くといったことが、子どもの創造性を引き出すこともわかりました。見学を通して、これからの子どもに求められる力には、創造して発表する力、 ITを使いこなす力などがあるのではとの発見もありました。


主体性を生み出すワークショップの特長を再発見
見学を通して、ワークショップという手法の特長も見えてきました。ワークショップを一般的な会議や授業と比較することで、その違いが明確になりました。例えば、図工の授業は知識や技術の習得のためのもので、決まったものをそのとおりにつくることが多いといえます。従来の会議や授業では参加者が受身になる傾向がある一方、ワークショップは、参加者が自分で考え、工夫して、自分なりのものを作ります。だからこそ、子どもの創造力をのばすのではないかという発見がありました。受講生からは、ワークショップの特長として、意見が出しやすい仕組みがある、座るのではなく体を使う、という意見も出ていました。
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人々の協力を得ることがイベント運営のポイント
受講生は、9月以降の講座の中で、自分たちでイベントを企画していきます。そこで、今後の参考のためにも、CANVASがイベントをおこなう中で工夫している点について、受講生同士が対話を通して、考えてみました。ボランティアスタッフの来場者への細やかな気遣い、大学とのコラボレーションによる魅力的なプログラム、協賛企業から場所を借り受けて費用をおさえるなどが、気付いたイベント運営の工夫点として挙がりました。対話を通して、イベントが様々な人々の協力を得て運営されていることを改めて確認できました。

子どもの創造性について考えるだけにとどまらず、ワークショップの可能性を実感し、イベント運営の難しさと奥深さを発見した講座となりました。
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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
子どもたちの意欲を引き出すことの大切さを改めて感じた
様々な団体が子どものための取り組みを行っていると知り、驚いた
たくさんの種類のワークショップを見ることができてよかった。また、見学後の対話を通して、人の数だけ違う感じ方があるのだと改めて思った
イベントを運営する際の工夫点について学べた。今回見たワークショップ出展者の工夫を、今後に活かしていきたい
対話の時間を経験して、これからはもっと時間配分なども含め、配慮の行き届くファシリテーターになりたいと感じた
アイデアを引き出しながら、発表、主張していく力を身につけたいと思った


【事務局より】
いよいよ年間講座の前半が終了しました。現場訪問で知ったこと、講座のなかで手法として学んだことをもとに、9月からはイベントの開催に向けた企画づくりを進めていきます。現場訪問や講座に参加できなかった人も、参加した人から意見を聞き、2020年の墨田を一緒に考える対話を深めていただければと思っています。後半の講座も頑張っていきましょう!

第9回「将来を考えるシナリオ・プランニングの手法」

ウェブページトップキャプチャ平成27年8月19日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第9回を開催しました。

[プログラム]
1.シナリオ・プランニングの考え方と事例の説明

2.シナリオ・プランニングの進め方の説明
3.ワーク「2020年すみだでの暮らしやすさ」を考える
4.まとめとふりかえり

未来に変化を起こすプロセスの考え方を地域活動に使おう
今回は、地域活動を進めていく上で有効なシナリオ・プランニングの考え方を学びました。

シナリオ・プランニングは、様々な背景を持つ人が、未来について、理想論や悲観論ではなく、これから“起こりうる”ことに焦点をあてて、複数のストーリー(シナリオ)を考える手法です。ただ予想するだけでなく、未来へのシナリオを考えることを通して、自分自身が何ができるか、何をすべきかを明らかにする手法です。この手法は、南アフリカの人種融和を成し遂げたアダム・カヘン氏が確立したものであり、海外だけでなく島根県海士町など日本での地域づくりでも活かされています。

よいシナリオをつくるためには適切なプロセスをとることが大切
効果的なシナリオをつくるには、下図のように適切なプロセスで進めていくことが大切です。

まず、適切なメンバーを招集します。その後、現在起こっていることを観察し、将来に影響を与える重要な要因にはどのようなものがあるかを考えます。それをふまえて、未来へのシナリオを考えるのです。

受講生たちが、これまでの講座の中で現場訪問や関係者の話を聴いてきたことは、Step1からStep2にあたり、 2020年の未来を考えるために必要な過程だったことを改めて確認しました。

今起きている事象に影響を与えているものを考えることで、未来の変化を描くことができる
シナリオ・プランニングの考え方を、より深く理解するために、実際にシナリオをつくるワークを行いました。テーマは「2020年すみだでの暮らしやすさを考える」。受講生は2つのグループに分かれ、各グループのメンバーが付箋と模造紙を使ってシナリオをつくりました。

現在、すみだが暮らしやすいと思う点を各自3つ挙げ、その3つが今よりも良くなるとしたら、逆に悪くなるとしたら、それぞれどのような要因があるかを考えました。受講生からは、暮らしやすさに影響を与える要因として、インターネットの普及、新住民の流入、コミュニケーションのあり方の変化が挙がり、その要因がさらに良くなる場合、悪くなる場合を考えて、複数の未来のシナリオをつくっていきました。

未来へのシナリオをつくるプロセスにおいて、未来に影響を与える要因を明確にし、それがどう変化すればいいのかを考えると、自分たちが変化を起こすためにすべきことが見えてきます。シナリオづくりは、自分たちがどのような変化を起こせるのかを考えるきっかけとなるのです。


世代や立場の異なる受講生が、視点の違いを感じながらシナリオを作り、新しいアイデアを出しました
チームでのシナリオづくりを通して、受講生は物事のとらえかたの違いや思わぬ共通項を発見していました。世代や立場の異なる受講生による議論は、すみだの町の縮図とも言えます。今回のワークを通じて、異なる世代や立場の人が集まり、シナリオづくりをすれば、自分たちに何ができるか考えるきっかけになると実感することができました。今後、企画・実践編のなかで、この手法を活用していきます。

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
シナリオ・プランニングの枠組みを使うことで、未来、そして未来に向けての対策も見えやすくなると実感した。前向きな議論ができたと思う
シナリオ・プランニングを更に学んでみたいと思った
この手法は地域や会社など色々な場所で活用できると思った
チームで一緒に考えることで「つながり感」がアップした気がします
大学院での自分の研究内容を整理することができ、考えがまとまった
グループで話し合うことで、テーマに広がりが出て内容が面白くなった
似通った未来の状況をグループによって違うシナリオに描いていて、人によっていろいろな見方があると感じた


【事務局より】
今回の講座アンケートでは、受講生同士の対話のワークを評価する声が集まりました。一方、ワークの時間がもう少し欲しかったとの意見も出ました。限られた時間のなかでの説明と対話との時間配分については、今後も充分に検討を行っていく予定です。特に企画・実践編に入る9月からは、対話の時間の重要性がさらに増します。受講生の皆さんが対話から多くを学べるよう、さらに工夫していきます。

第8回「高齢期を元気に過ごす地域づくり」

ウェブページトップキャプチャ平成27年8月5日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第8回を開催しました。

[プログラム]
1.高齢者向けの体操の見学

2.いきいきプラザの施設見学
3.今後の地域を考える対話
4.まとめとふりかえり

これからの高齢者に必要な運動とコミュニケーションを体験
今回は、墨田区の高齢者施設、いきいきプラザを訪問しました。案内してくださったのは、施設長の高浜和行さん。最初に、高齢者向けの体操教室を見学しました。体を動かして体力維持を図るのはもちろん、参加者同士がコミュニケーションをとることに重点が置かれています。ガバナンスリーダーの受講生も体操に参加して、「施設の利用者の皆さんが和気あいあいとしていて、すぐに仲間に入れてくれたのがよかった」との意見も出ました。体操を通して、人と人とのつながりづくりの大切さを体験する時間となりました。


高齢者ができることを活かして支えあう
体操の後は、いきいきプラザの施設内を見学しました。高齢者施設は高齢者が一方的にサービスを受ける場所と想像されがちですが、いきいきプラザでは施設の利用者が講座に参加するだけでなく、時には先生役を担当します。それぞれが自分の特技を活かし、マージャン、パソコン、手芸、絵画など様々な講座を行っています。講師自らも参加者と同世代のため、つまづくポイントがわかり、講座の参加者に寄り添った進行をすることができます。また講師として講座の運営側にまわることで、他の人を支えるやりがいを感じるため、長く続けることができるということでした。

10年後の2025年の日本は、団塊世代が75歳になり、5人に1人が後期高齢者になるといわれています。高浜さんからは、「若い人が高齢者を支えるだけでなく、高齢者自身が地域を支える側にまわる必要があります。体操の普及に力を入れているのも、コミュニケーションを重視したり、講座で参加者が先生役を担っていたりするのも、高齢者を、ケアされる存在としてではなく、これからの地域を支える存在と考えているからこそなのです」とのお話がありました。

2020年を見据え、高齢者が支えあえる、住民主体のまちづくりが必要
施設見学後、「これからの高齢者にとって、必要なことは?」、「この施設の取り組みを、墨田全体に広げるには?」について、受講生同士で話し合いました。

「高齢者同士がコミュニケーションを取れる仕組みが必要」「高齢者自身も含め地域住民全体で、高齢化対策への意識を高めるべき」との意見が出ました。また、 「高齢者施設と聞いてイメージしていたものと全く違った」「自分の住む墨田区にこのような施設があることを知らなかった」という感想もあり、いきいきプラザのような良い取り組みを地域の人がもっと知る必要があるという気づきもありました。

最後に、高浜さんから、この施設が10年かけて、やっと地域のお年寄りの利用が多いモデル的な施設になったこと、その一方で一つの施設だけでは受入人数に限界があり、この施設での取り組みを墨田全体に広げるため、これからは地域の方たちと、実現させていきたいというメッセージがありました。

受講生は、高齢者一人ひとりの主体的な参加が地域全体に広がることで、初めてこれからの超高齢社会の地域課題の解決につながることを実感しました。

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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
まちづくりには住民主体の視点が必要と感じた
産学官民、いろいろな機関が協働して、高齢者の居場所と出番をつくる必要があると知った
まちづくりとは、つまり人づくりなのだと感じた
地域のために働ける人をつなぐリーダーを育てることが重要と知った
一人でできることは限られる。同志、賛同者を得ることの大切さを知った
交流は、老化や病気の予防になるのだと実感した
今回の講座に参加したことで、今後の自分の行動がどのように変わっていくか、見つめていきたい


【事務局より】
いよいよ年間講座の前期、「すみだの現状を知る、活動に役立つ手法を学ぶ」も終盤にさしかかりました。9月5日(土)には、交流ワークショップ「すみだの課題を考える!」を開催し、企画・実践の後期に入っていきます。

後期は、今までの講座で新しく知ったこと、学んだことをもとに、自分たちでつくりあげていく段階です。大変なこともあると思いますが、一緒に前に進んでいきましょう!

第7回「課題解決の話し合いの進め方」

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平成27年7月29日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第7回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.課題解決の話し合いの進め方の説明
3.課題解決を考える実習
4.ふりかえり

ミーティングには目的、テーマを明確にするなどの 準備が大切
話し合いを、何となく始めていませんか? 何のために、何を話すのか明確でないと、時間を効果的に使えません。ミーティングには必要な準備があります。参加者が共通の理解をもって話し、進行をスムーズにするために、ミーティング前には、次の6項目を明確にすることが大事です。

また、ミーティングの前には「もぎ」=目的と議題、終わりには「ゴア」=ゴールと次のアクションを明確に共有するといいでしょう。会の始まりに「もぎ」さん、終わりに「ゴア」さんがいるか、確認するといいと紹介がありました。
対話議論を進めるために必要なこと

なぜミーティングが必要なのか、考えよう
ミーティングの6項目の準備をしているか、各自がチェックし、グループで共有するワークをしました。その中で、「なぜミーティングが必要なのだろう」という疑問が受講生から出ました。リーダーが決めてしまった方が早いことが多いのに、なぜミーティングをしないといけないのでしょうか?

ミーティングは、単に「決める」ためだけに行っているのではありません。

メンバーの誰かが知っていることを共有することで全員が活動できるようにする
お互いの考えを理解する
納得できていないことを共有し、確認する
役割を納得して分担しあえるようにする

このような多様な意味があることを、メンバーと確認することが大切です。

また、何かを決めるための会では、リーダーが議長をするといいのですが、理解しあうための会は、リーダー以外の人がファシリテーターを担うといいという話も出ました。

地域活動はつい、同じ考えの人たちだけで進めがちですが、違う考え方をする人がいる方が多様な視点で考えることができ、活動に幅も出ます。”違う”人とコミュニケーションをとるポイントは「聴く」ことから始めることです。聴くにも練習が大切です。そこで、2人ペアになって「墨田の好きなこと、苦手なこと」をテーマに10分ずつ相手の話を聴き、その後に自分と同じと感じたこと、違うと感じたことを正直に伝え合うコミュニケーションの練習をおこないました。

受講生からは「10分間も人の話をしっかり聴くということは日常の中にはない。初めての経験で発見がありました」との感想も出ました。

課題解決の話し合いで一番大切なのは、 何が課題なのか、明確にすること
課題解決の話し合いにあたって、特に重要になるのが課題の設定です。いくら良い知恵があっても、何が課題かが間違えていたら、良い解決策にはなりません。「課題をどう設定するか」については、以下の二つのポイントに注意する必要があります。

①現状をそのまま課題としてとらえてしまっていないか。
例えば、「街で高齢者の比率が高い」という状況は課題ではありません。高齢者率が高くとも、みんなが元気で幸せで、財政が安定していれば課題にはなりません。高齢者の居場所/介護/財政の何が課題か明確にします。

②「あるべき姿」が共有化されているか。
現状を見た時、解釈が違うのは、どうなったらいいかという「あるべき姿」が共有されていない時です。現状の共有だけでなく、何が問題と思うか、それはなぜか?を共有し、それぞれの人が「本当は、こうあるべきなのに」と感じていることを確認することが大切です。

ファシリテーターを定めなければ、話し合いは曖昧になってしまう
最後に実習として「地域のまちづくりに関心を持つ人を増やすには?」について話し合いました。

話し合いの中で、「まちづくり」への解釈が多様にあること、ファシリテーターを定めないままに話すと、途中で議題をまとめたり、話題を次に進めることが難しいという発見もありました。

ファシリテーターは、単なる進行ではなく、全員が参加できているか、議題から逸れていないか確認し、話を途中でまとめながら、進行を進めていく役割なのです。

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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
ファシリテーターがいると話し合いの進み方がだいぶ違うことがわかった
対話の進め方について項目に分けて考えることが出来てよかった
話し合いではどういう姿を目指しているかをお互いに聞き合い、共通認識を持つことはとても大切だということに気づきました
誰がファシリテーターをやるかを話し合いの最初に決めるのがとても大切!と気づきました。
課題解決の話し合いの進め方は仕事にも通じると思いました
実習があると目指す点がわかりやすいと感じました


【事務局より】
今回、学んだ話し合いの手法は、今後の年間講座の中で開催する話し合いの中でも、地域活動でも活かせていくことができることです。ファシリテーターというと、わかりにくい印象がありますが、言葉はともかく、役割を明確にしていないと、進行がうまくいかないことを、みなさん、実感されていましたね!今後の話し合いで活かしてください!

第6回「まちづくりと防災を考える」

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平成27年7月15日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第6回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.曳舟駅からまちあるき
3.向島百花園で講義をきく
4.ふりかえり

まちを歩くことで、密集住宅地に溶け込んでいる防災と暮らしの知恵を見つける
墨田区には、関東大震災と戦災を免れた壊れやすく燃えやすい木造密集街地が広がっています。首都直下地震で危機的な状況になることを避けるためにも、向島地区では様々な防災の取り組みが行われています。


防災まちづくりを話し合う拠点を住民が運営する
地域住民が防災やまちづくりを話し合うための拠点となっているのが、「ふじのきさんち」、「一寺言問集会所」です。

向島は防災課題の大きさがあるからこそ、地域の人たちが積極的に対話やまちづくり活動に参加し、そこから地域のつながりが生まれています。その場を住民主体で運営し、行政、企業、NPO、大学がサポートしているのです。

日常から防災の施設を利用する仕組みづくり
災害時に消火用水として利用される「路地尊」を見学しました。「路地尊」は、雨水をタンクで貯めて手動ポンプでくみ上げるシステムです。災害時の水源になると共に、日常の中では草木への水やりなどに利用されています。

その水を活かした「向島有季園」では、住民の貸し菜園ができていたり、会古(エコ)路地は、地域の盆栽の水やりなどに活用されています。図4

防災のために水を蓄積するだけでなく、それをきっかけに地域住民のコミュニケーションが生まれています。日常の暮らしを楽しむ拠点をつくり、住民自身が安心して楽しく暮らせる地域をつくりだしているのです。
図5

住民主体のまちづくりには、地域の人が集まり、活動に関われる環境をつくることが大切
まちあるき後は、向島百花園の部屋をお借りして、まとめとふりかえりを行いました。野田さんからは、住民主体のまちづくりには、文化、福祉などの分野が密接に関わっていて、防災もその一つの切り口であるとの話がありました。

まちづくりは、一時的なイベントでなく、日常から変わっていく必要があり、継続が不可欠です。それには、地域の人が活動に関われる環境をつくることが大切です。運営資金など課題も残されていますが、向島は住民主体の地域運営のモデルの一つです。
図6

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
課題がある分、地域の結束が強い。墨田全体がそうなればよいと思った
まちを歩くなかで、助け合いの力を生み出す取組に可能性を感じ
向島の家並みという古い遺産を現在に活用していると知った
防災を軸に町会の枠を越えた広がりのあるコミュニケーションがされていると感じた。普段見られない墨田を知る機会になった
初めて向島エリアにきて、自分の住んでいる本所と全く違うことに驚いた
空き家を町ぐるみで再生していることを人に伝えたいと思った
4期生の皆さんが頑張って参加されていて、私も元気づけられた


【事務局より】
今回のまちあるきはとても暑かったのですが、説明の際は、日かげのポイントへさりげなく誘導するなど、野田さんの細やかな配慮により、受講生の皆さんも快適に歩くことができました。このような配慮も地域活動では大切だと思っています。まちづくりの実践者と会うことで、取り組み事例を知ることに加え、その人の姿勢や態度から学ぶという点も忘れてはならないことと言えそうです。

第5回「イベント・プロデュースの基礎、9月5日の交流イベントを設計しよう」

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平成27年7月8日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第3回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.イベント・プロデュースの講義
3.まとめ、ふりかえり

 

イベントは活動のテーマへの関心を高め、気づきのきっかけになる!
イベントは、何のために開催するのでしょうか。よいイベントは下の図のように、告知→関心の喚起→参加→気づき→行動の変化を生み出すことができます。

イベントは、つい何をするか、開催内容を考えがちですが、イベントのアウトプット(イベントでどんなことが起きるのか)とアウトカム(参加者がどう考え、行動するようになるのか)も考えることが大切です。「イベントを通して参加者にどう考え、どう行動してほしいのか」、その目的を考えることがポイントなのです。

告知力=ネットワーク。イベント告知は、関係を深めたり、つくったりするきっかけになる!
地域のイベントの告知は、誰もが苦労しています。つい一気に伝える方法はないかと考えてしまいがちですが、口コミの力が一番大きいものです。つまり、告知力はネットワーク力なのです。ですから、イベント告知を通して、告知を協力してくれる人を増やすことは、ネットワークを拡大することにもつながります。イベント集客は1人につき1アクション必要と言われることがあります。つまり50人集めるには50のアクションを行う気持ちが大切なのです。これをただ大変な作業と捉えるのか、50のアクションでネットワークを拡充すると考えるのかで、中長期的な活動の力が変わってきます。

役割分担を通して、活動への参画を促す
最初、参加者は自分の興味からイベントに参加します。イベントに参加し、他の参加者や運営側と交流すると、活動への関心が高まります。何度か来てくれる人には、イベントを手伝ってもらうのもポイントです。例えば、受付の手伝いなど役割があると、活動への視点が変わってきます。また、活動の新しいメンバーにイベント運営を任せると、メンバーの責任感も高まり、活動への理解も深まります。

つまり、イベントは運営メンバーを増やし、チームづくりを進める好機でもあるのです。役割分担を通して、参加者は自分にとっての活動の意味を発見し、だんだんと活動の担い手になっていきます。最初から理念を共有しようとするよりも、イベントで役割を果たしてもらうという体験を通して参画を促す方が効果的なのです。

イベントは地域活動を立ち上げ、発展させるために不可欠なツール
このように、イベントの企画・開催は、地域活動の発展に重要なツールです。この年間講座でイベント企画・開催を経験するのは、それを通して活動の基礎的な力を身につけることができるからなのです。

<イベント・プロデュースのポイント>
○ イベントを何のために開催するのか、目的を明確に
○ 終わった後の参加者の変化まで考える
○ 告知を通してネットワークづくりをする
○ 役割分担することで、チームをつくる
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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
自分の目的を持ち、もっと人との出会いを見つけて飛び込んで行きた
イベントには参加することが多かったが、自分で開催してみたいと思った
イベントをおこなったときの「広がり、つながり」を考えることは難しいと感じた。頑張りたい
● イベントで必要なことを学んだので、実践していきた
5年はあっという間に過ぎてしまいそう。地域活動の企画、計画を早く実現したいと感じた
イベント・プロデュースの基礎をもっと前に知っておけばよかった


【事務局より】
今回、昨年の受講生である3期生から、イベント開催の実体験をお聞きする時間を設けました。「開催する目的が決まってからは話し合いが速く進み、ぶれなかった」との貴重な意見をきくことができました。今年の受講生のみなさんも、イベント開催を体験します。大変なこともありますが、その先に大きな学びがあります。楽しみにしてください! (今回の講座は急遽欠席された方が複数いたため、交流イベントの設計についての話し合いを後日行うこととしました)

第4回「ボランティアが活きる地域をつくる」

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平成27年7月4日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第4回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.フォーラムで事例紹介をきく
3.フォーラムで参加者と対話をする
4.ワークシートへの記入と共有


ボランティア活動を知り、自分の関心を確認する
第4回講座では、墨田区役所と社会福祉協議会による「すみだ地域福祉・ボランティアフォーラム」に参加しました。

受講生はフォーラムの参加の前に、区内のボランティア活動のリストの中から、自分が興味あるものを1人4つ選び、その選んだ理由を書き出しました。

<関心を持つ人が2人以上いた団体例>
サロン・ブーケ/高齢者同士だからこそ話せる話があるはず。相互扶助となっているところ
下町フリースクールFreo/昔の子育てと今の子育てにどのような違うところがあるのか学びたい
朗読奉仕くさぶえ/目の見えない方に本を読み親しんでもらえる。朗読に興味がある
すみだにほんごボランティア21/英語を使えるかもしれない。国際交流をしてみたい

活動をあげる中で、「地域に、こんなに団体がたくさんあるとは知らなかった」という声もあがりました。また、ボランティア団体について知りたいこととして、下記があがりました。
地域での活動現場にはどんなニーズがあるのか
どのように活動、運営をしているのか
自分のテーマ、関心を活かせる場があるのか
自分はどう関わることができるだろうか

ボランティアフォーラムに参加し、実践者と出会う
受講生はフォーラム会場に移動し、地域づくり事例紹介とグループ・ディスカッションに参加しました。

地域づくりの事例紹介では、高齢者が小学校を訪問し交流をはかる「さんあずサロン」の活動について、民生委員の皆川仁さんからの説明をききました。

その後、7人1組のグループでのディスカッション「あったらうれしい地域の取組」に参加しました。テーブルごとのファシリテーターの進行のもと、地域課題、地域活動実践者の活動の状況、運営の課題を広く聞くことができました。

地域活動の可能性と運営の課題に気づく
フォーラムのディスカッションに参加した受講生は、会議室に戻り、ふりかえりをしました。そこで、活動の可能性と課題について多数の意見が出ました。

<可能性・魅力>
・ボランティア活動にこんなにも多くの人が参加している
・ボランティア活動の広がりに可能性がある

<課題>
活動するうえでも、新住民と旧住民との関係が難しい
世代を越え、若い人の参加を促すのが難しい
リーダーシップを取れる人材が少ない
地域の変化に活動が対応するのが難しい
一人暮らしで孤立してしまっている人を、どう巻き込むか

また、今回のフォーラムの事務局長が言っていた「地域活動には、プラットフォームづくり、場づくりが大切」との話が、この共有の時間でもあがり、受講生も共感していました。
【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
●墨田のボランティア活動は、思っていたよりも多様であることを知った
取り組みや課題を話すことで多くの気づきがあると学んだ
●共通した問題意識、課題を抱えている方が領域を超えているので、それをぜひ共有し、解決につながるような機会を持てればいいと感じた
●他人事で終わらせず現場に出ていくことの重要性を感じた
●フォーラムディスカッションで、ファシリテーターの役割は大事だと感じた
●三人寄れば文殊の知恵というが、話し合ってなるほどと思うことがあった
●ふれあいはむずかしい。でも、勇気と努力で一歩ずつ踏み出そうと思った


【事務局より】
今回のボランティアフォーラムでは多くの気づきを得たという感想がありました。さらに、「コミュニティサロンを運営している方と知り合ったので、行ってきます」など、地域の人たちとの出会いの場にもなったようです。全21回の講座に加えて、地域の人たちに自主的に会いにいくことで、さらに皆さん自身の2020年に向けての知りたいこと、参加したいことを明確にしていただければと思っています。

第3回「参加型の場づくりと対話の基礎」

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平成27年6月24日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第3回を開催しました。

[プログラム]
1.参加型の場づくりのポイント説明 

2.アイデア出しの体験
3.対話の説明
4.対話の練習

多様な人の集まる地域活動には「場づくり」の力が大切
今回は、「場をつくる、対話をする」という地域活動の基礎を学ぶ講座です。地域活動の難しさに「活動する目的が多様」「役職がなく、役割のとらえ方が人によって違う」など、前提条件や価値観の違う人が集まっていることがあります。

つい違うことにばかり目がいきますが、集う人の多くは、できることがあれば手伝いたいという共通した気持ちがあるものです。地域活動にはそうした気持ちを守り立てる場づくりが大切となります。では、どのような「場」であれば参加したいのか、したくないのか、受講生でアイデア出しをして、考えました。結果、以下の意見が出ました。自分が活かされる場を求めていることがわかります。

<受講生から出た意見の例>
参加したい場
○自分の好きなこと、興味のあることを話せる
○気の合うメンバーがいる
○自分に興味を持ってくれる人がいる
○友達ができそう

参加したくない場
○テーマが不明
○ルールが厳しすぎる
○特定のグループでかたまっている
○立場が上など、こちらが緊張してしまう人がいる

またこのアイデア出しの体験では、「参加したい場」と「参加したくない場」をぞれぞれ20個出すという目標を定めました。アイデアをたくさん出すことで、意見がいいやすくなる雰囲気が自然とできました。こうしたことも場づくりの工夫です。
図2

“違う”人とのコミュニケーションは「聴く」ことから
地域活動はつい、同じ考えの人たちだけで進めがちですが、違う考え方をする人がいる方が多様な視点で考えることができ、活動に幅も出ます。”違う”人とコミュニケーションをとるポイントは「聴く」ことから始めることです。聴くにも練習が大切です。そこで、2人ペアになって「墨田の好きなこと、苦手なこと」をテーマに10分ずつ相手の話を聴き、その後に自分と同じと感じたこと、違うと感じたことを正直に伝え合うコミュニケーションの練習をおこないました。

受講生からは「10分間も人の話をしっかり聴くということは日常の中にはない。初めての経験で発見がありました」との感想も出ました。

対話は聴き合うこと
議論は意見をぶつけ合いますが、対話は聴きあうことから始まります。また、対話には、共通項と違いを見つけ出し、関係性をつくっていく「ファシリテーター(守り立て役)」が必要です。活動がうまくいっていないとき、その原因は、考え方や意見が違うからではなく、関係性がつくれていないからです。「違うからおもしろいし発見がある」という視点で話を引き出しあうといい会話が生まれます。

年間講座のなかで話し合いを行う機会は、たくさんあります。受講生は今後、「議論」でも「雑談」でもないこの「対話」の姿勢をとっていくことを確認しました。今日の体験から学んだことは、来年3月までの講座の基盤となります。
図3

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
話す中で相手と自分の同じ部分、違う部分に気づくことの大切さを学んだ
議論、対話、雑談の違いを知った。
どうしても違うことを受け入れなかったり、避けたりしがちだけれど、違うことを聴きあうというのは、普段の生活の中でも取り入れられると思った。
落ち着いて相手のことを考えて、よく聞き、よく話し合うことを学んだ。
みんなで知恵を絞り合って話せて、楽しかった。
意見を出すときに、20個ずつ、合計40個とたくさんのものを出そうとする中で、思わず本音が出たのはおもしろいと思った。


【事務局より】
第1回講座アンケートに「受講生同士、お互いを知る時間があればなおよかった」とのご意見がありました。 今回は対話の時間をじっくり取り、「受講生の方と長く話せて楽しかった、発見があった」と複数の方からご感想をいただきました。今後も、皆さんの考えを講座に取り入れていければと考えております。ご意見をお待ちしております!

第2回 「地域デビューに必要なたしなみとコミュニケーション力とは?」

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平成27年6月24日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第2回を開催しました。

[プログラム]
1.私設図書館「眺花亭」の見学

2.渡辺さんのお話
3.ワンポイント解説
4.受講生同士の対話


地域で何かを始めるには、まず自分から動き、人との関係性をつくろう!

窓の外は一面隅田川の景色です! 今回の講座は区役所から外に出て、両国の私設図書館、眺花亭を訪問しました。ゲスト講師の渡辺信夫さんからお話を聞く形で始まりました。

眺花亭を始めたきっかけは?
50代半ばに差しかかり、「60を過ぎ たら何をしよう?」と考え、古本の読 めるブックカフェを始めようと思い立ち会社を退職。リタイアした人たちの居場所をつくりたいと、2009年にこの私設図書館を始めました。

新しい人に知ってもらうための集客対策
開始した当初、知り合いに声をかけて来客があったものの、3か月たつ頃から客足が途絶えてしまいました。そこで集客対策を考え、眺花亭を知らない人に来てもらおうと、案内チラシをつくったり、ホームページの更新を始めたりしました。チラシをきっかけに、少しずつ地元の古本屋や喫茶店との交流ができたり、ホームページを頼りに雑誌や本の取材が来てくれるようになりました。

地域の人のつながりの中への入り方
積極的に地域の活動にも参加するようになりました。「一箱古本市」などのイベントに協力して、来てくれた古本好きの人と話をすると、眺花亭にも来てもらえるようになりました。打ち上げでできたつながりから、好きな映画の上映会も始まりました。活動は一人でやっていても続けられません。人のつながりがとても大切です。会社にいたときと違って、自分からどんどん出ていかないと難しいこともわかりました。勝手に誰かが助けてくれることはないのです。

地域の中に入っていくためには、地域の活動に参加すること。他の人がどんなことを考えているのかをまず尊重し、自分もこんなことをしていると伝えるとよいと思います。
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地域活動は、お互いさまのコミュニケーションから! まず、相手への関心を伝えてみよう!
渡辺さんのお話を踏まえて、自分で「場」をつくり、取り組んでいる活動に関心を持ってもらうにはどうしたらよいのか、学習支援者の松井からワンポイント解説をしました。

「地域で活動を立ち上げるのが難しいのは、人とつながる場を自らつくることに慣れていないからかもしれません」

自分の活動に関心を持ってもらうには、まず相手への関心を「持つ」ことから始まります。さらにその後、自分から相手への関心を「伝えて」、そこで初めて、お互いさまのコミュニケーションが始まるのです。
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焦らずに関係性をつくっていこう!相手が関心を持つまで待つことが大切!
渡辺さんは近隣のシネマサポーターの会に参加して、映画上映会仲間ができるまでに、一年がかかったと言います。適当な距離感を保ちながらも情報を継続して出し続け、少しずつ関係をつくっていくことで、自分のやっていることも徐々に広がっていくとのお話がありました。

最後に受講生同士で、活動を始めるときに大切なことは何かについて話し合いました。「自分から動いていきたい」「相手に関心を持つことから始めたい」との意見が出ました。この講座から受講生は、地域活動におけるコミュニケーションについて、多くのものを得ることができました。


【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
● 自分に関心を持ってもらいたかったら、まずは相手に関心を持つ必要があると知った。この講座で実践していきたい。
● 焦らずに周囲を「知る」という心持ちの大切さを学びました。
● 「少しずつ、何度でも」という、地域の人たちとの結びつきを大切にした努力をしていくことがすばらしいと思いました。
● 共感を得ることの難しさと大切さを学んだ。
● 「社会とのつながりの場を持つことで貢献したかった」という言葉が心にささりました。勇気をいただきました。


【事務局より】
今年の年間講座の特徴の一つに「現場訪問」があります。活動を実践されている方の現場を訪問すると、お話を聞くだけでは得られないことがたくさんあります。ぜひ、この「現場訪問」をきっかけにして、受講生同士で現場を再訪したり、自分たちで行きたいところを決めてアポイントをとって出かけたりと、自主的に動くことも意識していただければと思っています!

第1回 「墨田を知る、墨田で活動する人に出会う」

ウェブレポートトップキャプチャ
平成27年6月13日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第1回を開催しました。

[プログラム]
1.墨田での活動実践者による地域課題と活動の紹介

2.受講生同士の自己紹介
3.年間計画の作成


墨田で暮らしていても、身近な地域の課題や活動に、気づいていないことはたくさんある!
2020年に向けたすみだの取り組みを考える年間講座は、現在の墨田の課題や活動を4つの切り口から学ぶことから始まりました。

① 防災まちづくり
区防災課 職員より、墨田の課題として、災害時のリスクの高い木造密集市街地の状況を、東向島地区を例に説明がありました。この地区のまちづくりに携わってきた建築士の野田明宏さんからは、密集地の防災対策の事例を紹介いただきました。野田さんは「古い建物や地域文化を残すことも大切。危険のある地域だからこそ、地区住民の防災意識は高い」とも話していました。
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② 高齢者の健康づくり
すみだいきいきプラザの高浜和行さんから、地域の高齢化が進む中で、健康寿命を延ばすことが大切であり、そのために介護予防の体操や運動の活動に力を入れていることが紹介されました。認知症が増える中、予防や悪化防止の重要性も指摘されました。

③ 子どもの創造力を伸ばす教育
NPO法人CANVASの藤崎梨奈さん、小野寺大賢さんからは、「子どもたちが自由に工夫して遊べる街の空間が減っていて、ワークショップに関心が高まっていること、主催のワークショップ紹介イベントは、10年前数百人だった参加者が、今では10万人を超えていることなどについてお話をいただきました。
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④ ボランティア
すみだボランティアセンターの鈴木啓太さんからは、ボランティア活動の基礎知識と活動例の紹介がありました。「自分のできることを活かして、無理せず続ける活動に参加してほしい」とのことです。これらの活動紹介を聴き、受講生は「墨田に住んでいても、知らないことばかりだった」「自分に何ができるか、考えるヒントになった」という感想を持っていました。年間講座では4つの分野の現場訪問も予定されています。

墨田に新しく住み始めた人も、長く住んでいる人も集まりました!
後半は、これから共に学ぶ受講生の自己紹介と、年間計画の作成を行いました。受講生の年齢層は幅広く、最近墨田に住み始めた人も、長年住んでいる人も含め、多様な方が集まりました。自己紹介の中では、次のような思いも出ていました。
「暮らし始めて、祭りが多いことに驚いた。祭りや職人のことを知りたい」
「結婚して暮らし始め、日本的な良さのある街だと感じている。外国の人に知られていないので、魅力を発信したい」
「現在、大学院で墨田の研究をしている。地域課題や解決の取り組みをもっと知りたい」
「下町で生まれ育ったことにコンプレックスがあった。みなさんの話から街の魅力を再発見した。子どもに伝えるためにも、もっと知りたい」
「生まれも育ちも墨田区で、70年以上住んでいる。地域活動に若い人が参加していないのが課題」
「祖父の代から墨田。アート・イベントや外国人の方との接点づくりをしていきたい」

みなさんの声を聞いたうえで、来年の春までに何を身につけたいか、5年後にどうつなげたいか、講座の学習目標を設定しました。年間講座が本格的にスタートです。

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
墨田区に住んで15年。どうすれば地域の人たちとつながりが持てるのかわからなかった。この講座で、そのつながりを作っていきたいと思っている
● 墨田のまちづくりにおける現状、課題を知ることができた。
● まちをつくっていく人たちの意識の高さを感じた。
● 積極的にボランティアに関わっている人たちが、こんなにも多くいることにおどろいた。
● どの分野の取組も、現場の実情を知ることから始まっており、だからこそ実践的な内容につながるのだと感じた。  


【事務局より】
いよいよ、年間講座が始まりました。来年3月まで、どうぞ、よろしくお願いいたします!
受講生の方から、「受講生同士、お互いを知る時間があればなおよかった」とのご意見がありました。第1回はゲスト講師の話を聞き、墨田の現状を知ることに主眼を置きました。次回以降は、受講生同士の対話の時間も取り入れていきますので、お楽しみにしてください!