第7回「課題解決の話し合いの進め方」

By | 2015年12月19日

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平成27年7月29日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第7回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.課題解決の話し合いの進め方の説明
3.課題解決を考える実習
4.ふりかえり

ミーティングには目的、テーマを明確にするなどの 準備が大切
話し合いを、何となく始めていませんか? 何のために、何を話すのか明確でないと、時間を効果的に使えません。ミーティングには必要な準備があります。参加者が共通の理解をもって話し、進行をスムーズにするために、ミーティング前には、次の6項目を明確にすることが大事です。

また、ミーティングの前には「もぎ」=目的と議題、終わりには「ゴア」=ゴールと次のアクションを明確に共有するといいでしょう。会の始まりに「もぎ」さん、終わりに「ゴア」さんがいるか、確認するといいと紹介がありました。
対話議論を進めるために必要なこと

なぜミーティングが必要なのか、考えよう
ミーティングの6項目の準備をしているか、各自がチェックし、グループで共有するワークをしました。その中で、「なぜミーティングが必要なのだろう」という疑問が受講生から出ました。リーダーが決めてしまった方が早いことが多いのに、なぜミーティングをしないといけないのでしょうか?

ミーティングは、単に「決める」ためだけに行っているのではありません。

メンバーの誰かが知っていることを共有することで全員が活動できるようにする
お互いの考えを理解する
納得できていないことを共有し、確認する
役割を納得して分担しあえるようにする

このような多様な意味があることを、メンバーと確認することが大切です。

また、何かを決めるための会では、リーダーが議長をするといいのですが、理解しあうための会は、リーダー以外の人がファシリテーターを担うといいという話も出ました。

地域活動はつい、同じ考えの人たちだけで進めがちですが、違う考え方をする人がいる方が多様な視点で考えることができ、活動に幅も出ます。”違う”人とコミュニケーションをとるポイントは「聴く」ことから始めることです。聴くにも練習が大切です。そこで、2人ペアになって「墨田の好きなこと、苦手なこと」をテーマに10分ずつ相手の話を聴き、その後に自分と同じと感じたこと、違うと感じたことを正直に伝え合うコミュニケーションの練習をおこないました。

受講生からは「10分間も人の話をしっかり聴くということは日常の中にはない。初めての経験で発見がありました」との感想も出ました。

課題解決の話し合いで一番大切なのは、 何が課題なのか、明確にすること
課題解決の話し合いにあたって、特に重要になるのが課題の設定です。いくら良い知恵があっても、何が課題かが間違えていたら、良い解決策にはなりません。「課題をどう設定するか」については、以下の二つのポイントに注意する必要があります。

①現状をそのまま課題としてとらえてしまっていないか。
例えば、「街で高齢者の比率が高い」という状況は課題ではありません。高齢者率が高くとも、みんなが元気で幸せで、財政が安定していれば課題にはなりません。高齢者の居場所/介護/財政の何が課題か明確にします。

②「あるべき姿」が共有化されているか。
現状を見た時、解釈が違うのは、どうなったらいいかという「あるべき姿」が共有されていない時です。現状の共有だけでなく、何が問題と思うか、それはなぜか?を共有し、それぞれの人が「本当は、こうあるべきなのに」と感じていることを確認することが大切です。

ファシリテーターを定めなければ、話し合いは曖昧になってしまう
最後に実習として「地域のまちづくりに関心を持つ人を増やすには?」について話し合いました。

話し合いの中で、「まちづくり」への解釈が多様にあること、ファシリテーターを定めないままに話すと、途中で議題をまとめたり、話題を次に進めることが難しいという発見もありました。

ファシリテーターは、単なる進行ではなく、全員が参加できているか、議題から逸れていないか確認し、話を途中でまとめながら、進行を進めていく役割なのです。

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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
ファシリテーターがいると話し合いの進み方がだいぶ違うことがわかった
対話の進め方について項目に分けて考えることが出来てよかった
話し合いではどういう姿を目指しているかをお互いに聞き合い、共通認識を持つことはとても大切だということに気づきました
誰がファシリテーターをやるかを話し合いの最初に決めるのがとても大切!と気づきました。
課題解決の話し合いの進め方は仕事にも通じると思いました
実習があると目指す点がわかりやすいと感じました


【事務局より】
今回、学んだ話し合いの手法は、今後の年間講座の中で開催する話し合いの中でも、地域活動でも活かせていくことができることです。ファシリテーターというと、わかりにくい印象がありますが、言葉はともかく、役割を明確にしていないと、進行がうまくいかないことを、みなさん、実感されていましたね!今後の話し合いで活かしてください!