第6回「まちづくりと防災を考える」

By | 2015年12月19日

キャプチャ
平成27年7月15日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第6回を開催しました。

[プログラム]
1.イントロダクション

2.曳舟駅からまちあるき
3.向島百花園で講義をきく
4.ふりかえり

まちを歩くことで、密集住宅地に溶け込んでいる防災と暮らしの知恵を見つける
墨田区には、関東大震災と戦災を免れた壊れやすく燃えやすい木造密集街地が広がっています。首都直下地震で危機的な状況になることを避けるためにも、向島地区では様々な防災の取り組みが行われています。


防災まちづくりを話し合う拠点を住民が運営する
地域住民が防災やまちづくりを話し合うための拠点となっているのが、「ふじのきさんち」、「一寺言問集会所」です。

向島は防災課題の大きさがあるからこそ、地域の人たちが積極的に対話やまちづくり活動に参加し、そこから地域のつながりが生まれています。その場を住民主体で運営し、行政、企業、NPO、大学がサポートしているのです。

日常から防災の施設を利用する仕組みづくり
災害時に消火用水として利用される「路地尊」を見学しました。「路地尊」は、雨水をタンクで貯めて手動ポンプでくみ上げるシステムです。災害時の水源になると共に、日常の中では草木への水やりなどに利用されています。

その水を活かした「向島有季園」では、住民の貸し菜園ができていたり、会古(エコ)路地は、地域の盆栽の水やりなどに活用されています。図4

防災のために水を蓄積するだけでなく、それをきっかけに地域住民のコミュニケーションが生まれています。日常の暮らしを楽しむ拠点をつくり、住民自身が安心して楽しく暮らせる地域をつくりだしているのです。
図5

住民主体のまちづくりには、地域の人が集まり、活動に関われる環境をつくることが大切
まちあるき後は、向島百花園の部屋をお借りして、まとめとふりかえりを行いました。野田さんからは、住民主体のまちづくりには、文化、福祉などの分野が密接に関わっていて、防災もその一つの切り口であるとの話がありました。

まちづくりは、一時的なイベントでなく、日常から変わっていく必要があり、継続が不可欠です。それには、地域の人が活動に関われる環境をつくることが大切です。運営資金など課題も残されていますが、向島は住民主体の地域運営のモデルの一つです。
図6

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
課題がある分、地域の結束が強い。墨田全体がそうなればよいと思った
まちを歩くなかで、助け合いの力を生み出す取組に可能性を感じ
向島の家並みという古い遺産を現在に活用していると知った
防災を軸に町会の枠を越えた広がりのあるコミュニケーションがされていると感じた。普段見られない墨田を知る機会になった
初めて向島エリアにきて、自分の住んでいる本所と全く違うことに驚いた
空き家を町ぐるみで再生していることを人に伝えたいと思った
4期生の皆さんが頑張って参加されていて、私も元気づけられた


【事務局より】
今回のまちあるきはとても暑かったのですが、説明の際は、日かげのポイントへさりげなく誘導するなど、野田さんの細やかな配慮により、受講生の皆さんも快適に歩くことができました。このような配慮も地域活動では大切だと思っています。まちづくりの実践者と会うことで、取り組み事例を知ることに加え、その人の姿勢や態度から学ぶという点も忘れてはならないことと言えそうです。