第3回「参加型の場づくりと対話の基礎」

By | 2015年12月19日

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平成27年6月24日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第3回を開催しました。

[プログラム]
1.参加型の場づくりのポイント説明 

2.アイデア出しの体験
3.対話の説明
4.対話の練習

多様な人の集まる地域活動には「場づくり」の力が大切
今回は、「場をつくる、対話をする」という地域活動の基礎を学ぶ講座です。地域活動の難しさに「活動する目的が多様」「役職がなく、役割のとらえ方が人によって違う」など、前提条件や価値観の違う人が集まっていることがあります。

つい違うことにばかり目がいきますが、集う人の多くは、できることがあれば手伝いたいという共通した気持ちがあるものです。地域活動にはそうした気持ちを守り立てる場づくりが大切となります。では、どのような「場」であれば参加したいのか、したくないのか、受講生でアイデア出しをして、考えました。結果、以下の意見が出ました。自分が活かされる場を求めていることがわかります。

<受講生から出た意見の例>
参加したい場
○自分の好きなこと、興味のあることを話せる
○気の合うメンバーがいる
○自分に興味を持ってくれる人がいる
○友達ができそう

参加したくない場
○テーマが不明
○ルールが厳しすぎる
○特定のグループでかたまっている
○立場が上など、こちらが緊張してしまう人がいる

またこのアイデア出しの体験では、「参加したい場」と「参加したくない場」をぞれぞれ20個出すという目標を定めました。アイデアをたくさん出すことで、意見がいいやすくなる雰囲気が自然とできました。こうしたことも場づくりの工夫です。
図2

“違う”人とのコミュニケーションは「聴く」ことから
地域活動はつい、同じ考えの人たちだけで進めがちですが、違う考え方をする人がいる方が多様な視点で考えることができ、活動に幅も出ます。”違う”人とコミュニケーションをとるポイントは「聴く」ことから始めることです。聴くにも練習が大切です。そこで、2人ペアになって「墨田の好きなこと、苦手なこと」をテーマに10分ずつ相手の話を聴き、その後に自分と同じと感じたこと、違うと感じたことを正直に伝え合うコミュニケーションの練習をおこないました。

受講生からは「10分間も人の話をしっかり聴くということは日常の中にはない。初めての経験で発見がありました」との感想も出ました。

対話は聴き合うこと
議論は意見をぶつけ合いますが、対話は聴きあうことから始まります。また、対話には、共通項と違いを見つけ出し、関係性をつくっていく「ファシリテーター(守り立て役)」が必要です。活動がうまくいっていないとき、その原因は、考え方や意見が違うからではなく、関係性がつくれていないからです。「違うからおもしろいし発見がある」という視点で話を引き出しあうといい会話が生まれます。

年間講座のなかで話し合いを行う機会は、たくさんあります。受講生は今後、「議論」でも「雑談」でもないこの「対話」の姿勢をとっていくことを確認しました。今日の体験から学んだことは、来年3月までの講座の基盤となります。
図3

【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
話す中で相手と自分の同じ部分、違う部分に気づくことの大切さを学んだ
議論、対話、雑談の違いを知った。
どうしても違うことを受け入れなかったり、避けたりしがちだけれど、違うことを聴きあうというのは、普段の生活の中でも取り入れられると思った。
落ち着いて相手のことを考えて、よく聞き、よく話し合うことを学んだ。
みんなで知恵を絞り合って話せて、楽しかった。
意見を出すときに、20個ずつ、合計40個とたくさんのものを出そうとする中で、思わず本音が出たのはおもしろいと思った。


【事務局より】
第1回講座アンケートに「受講生同士、お互いを知る時間があればなおよかった」とのご意見がありました。 今回は対話の時間をじっくり取り、「受講生の方と長く話せて楽しかった、発見があった」と複数の方からご感想をいただきました。今後も、皆さんの考えを講座に取り入れていければと考えております。ご意見をお待ちしております!