第2回 「地域デビューに必要なたしなみとコミュニケーション力とは?」

By | 2015年12月19日

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平成27年6月24日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第2回を開催しました。

[プログラム]
1.私設図書館「眺花亭」の見学

2.渡辺さんのお話
3.ワンポイント解説
4.受講生同士の対話


地域で何かを始めるには、まず自分から動き、人との関係性をつくろう!

窓の外は一面隅田川の景色です! 今回の講座は区役所から外に出て、両国の私設図書館、眺花亭を訪問しました。ゲスト講師の渡辺信夫さんからお話を聞く形で始まりました。

眺花亭を始めたきっかけは?
50代半ばに差しかかり、「60を過ぎ たら何をしよう?」と考え、古本の読 めるブックカフェを始めようと思い立ち会社を退職。リタイアした人たちの居場所をつくりたいと、2009年にこの私設図書館を始めました。

新しい人に知ってもらうための集客対策
開始した当初、知り合いに声をかけて来客があったものの、3か月たつ頃から客足が途絶えてしまいました。そこで集客対策を考え、眺花亭を知らない人に来てもらおうと、案内チラシをつくったり、ホームページの更新を始めたりしました。チラシをきっかけに、少しずつ地元の古本屋や喫茶店との交流ができたり、ホームページを頼りに雑誌や本の取材が来てくれるようになりました。

地域の人のつながりの中への入り方
積極的に地域の活動にも参加するようになりました。「一箱古本市」などのイベントに協力して、来てくれた古本好きの人と話をすると、眺花亭にも来てもらえるようになりました。打ち上げでできたつながりから、好きな映画の上映会も始まりました。活動は一人でやっていても続けられません。人のつながりがとても大切です。会社にいたときと違って、自分からどんどん出ていかないと難しいこともわかりました。勝手に誰かが助けてくれることはないのです。

地域の中に入っていくためには、地域の活動に参加すること。他の人がどんなことを考えているのかをまず尊重し、自分もこんなことをしていると伝えるとよいと思います。
図2


地域活動は、お互いさまのコミュニケーションから! まず、相手への関心を伝えてみよう!
渡辺さんのお話を踏まえて、自分で「場」をつくり、取り組んでいる活動に関心を持ってもらうにはどうしたらよいのか、学習支援者の松井からワンポイント解説をしました。

「地域で活動を立ち上げるのが難しいのは、人とつながる場を自らつくることに慣れていないからかもしれません」

自分の活動に関心を持ってもらうには、まず相手への関心を「持つ」ことから始まります。さらにその後、自分から相手への関心を「伝えて」、そこで初めて、お互いさまのコミュニケーションが始まるのです。
図1


焦らずに関係性をつくっていこう!相手が関心を持つまで待つことが大切!
渡辺さんは近隣のシネマサポーターの会に参加して、映画上映会仲間ができるまでに、一年がかかったと言います。適当な距離感を保ちながらも情報を継続して出し続け、少しずつ関係をつくっていくことで、自分のやっていることも徐々に広がっていくとのお話がありました。

最後に受講生同士で、活動を始めるときに大切なことは何かについて話し合いました。「自分から動いていきたい」「相手に関心を持つことから始めたい」との意見が出ました。この講座から受講生は、地域活動におけるコミュニケーションについて、多くのものを得ることができました。


【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
● 自分に関心を持ってもらいたかったら、まずは相手に関心を持つ必要があると知った。この講座で実践していきたい。
● 焦らずに周囲を「知る」という心持ちの大切さを学びました。
● 「少しずつ、何度でも」という、地域の人たちとの結びつきを大切にした努力をしていくことがすばらしいと思いました。
● 共感を得ることの難しさと大切さを学んだ。
● 「社会とのつながりの場を持つことで貢献したかった」という言葉が心にささりました。勇気をいただきました。


【事務局より】
今年の年間講座の特徴の一つに「現場訪問」があります。活動を実践されている方の現場を訪問すると、お話を聞くだけでは得られないことがたくさんあります。ぜひ、この「現場訪問」をきっかけにして、受講生同士で現場を再訪したり、自分たちで行きたいところを決めてアポイントをとって出かけたりと、自主的に動くことも意識していただければと思っています!