第8回「高齢期を元気に過ごす地域づくり」

By | 2015年12月19日

ウェブページトップキャプチャ平成27年8月5日、すみだガバナンスリーダー養成講座の第8回を開催しました。

[プログラム]
1.高齢者向けの体操の見学

2.いきいきプラザの施設見学
3.今後の地域を考える対話
4.まとめとふりかえり

これからの高齢者に必要な運動とコミュニケーションを体験
今回は、墨田区の高齢者施設、いきいきプラザを訪問しました。案内してくださったのは、施設長の高浜和行さん。最初に、高齢者向けの体操教室を見学しました。体を動かして体力維持を図るのはもちろん、参加者同士がコミュニケーションをとることに重点が置かれています。ガバナンスリーダーの受講生も体操に参加して、「施設の利用者の皆さんが和気あいあいとしていて、すぐに仲間に入れてくれたのがよかった」との意見も出ました。体操を通して、人と人とのつながりづくりの大切さを体験する時間となりました。


高齢者ができることを活かして支えあう
体操の後は、いきいきプラザの施設内を見学しました。高齢者施設は高齢者が一方的にサービスを受ける場所と想像されがちですが、いきいきプラザでは施設の利用者が講座に参加するだけでなく、時には先生役を担当します。それぞれが自分の特技を活かし、マージャン、パソコン、手芸、絵画など様々な講座を行っています。講師自らも参加者と同世代のため、つまづくポイントがわかり、講座の参加者に寄り添った進行をすることができます。また講師として講座の運営側にまわることで、他の人を支えるやりがいを感じるため、長く続けることができるということでした。

10年後の2025年の日本は、団塊世代が75歳になり、5人に1人が後期高齢者になるといわれています。高浜さんからは、「若い人が高齢者を支えるだけでなく、高齢者自身が地域を支える側にまわる必要があります。体操の普及に力を入れているのも、コミュニケーションを重視したり、講座で参加者が先生役を担っていたりするのも、高齢者を、ケアされる存在としてではなく、これからの地域を支える存在と考えているからこそなのです」とのお話がありました。

2020年を見据え、高齢者が支えあえる、住民主体のまちづくりが必要
施設見学後、「これからの高齢者にとって、必要なことは?」、「この施設の取り組みを、墨田全体に広げるには?」について、受講生同士で話し合いました。

「高齢者同士がコミュニケーションを取れる仕組みが必要」「高齢者自身も含め地域住民全体で、高齢化対策への意識を高めるべき」との意見が出ました。また、 「高齢者施設と聞いてイメージしていたものと全く違った」「自分の住む墨田区にこのような施設があることを知らなかった」という感想もあり、いきいきプラザのような良い取り組みを地域の人がもっと知る必要があるという気づきもありました。

最後に、高浜さんから、この施設が10年かけて、やっと地域のお年寄りの利用が多いモデル的な施設になったこと、その一方で一つの施設だけでは受入人数に限界があり、この施設での取り組みを墨田全体に広げるため、これからは地域の方たちと、実現させていきたいというメッセージがありました。

受講生は、高齢者一人ひとりの主体的な参加が地域全体に広がることで、初めてこれからの超高齢社会の地域課題の解決につながることを実感しました。

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【受講生の声(コミュニケーションシート)より】
まちづくりには住民主体の視点が必要と感じた
産学官民、いろいろな機関が協働して、高齢者の居場所と出番をつくる必要があると知った
まちづくりとは、つまり人づくりなのだと感じた
地域のために働ける人をつなぐリーダーを育てることが重要と知った
一人でできることは限られる。同志、賛同者を得ることの大切さを知った
交流は、老化や病気の予防になるのだと実感した
今回の講座に参加したことで、今後の自分の行動がどのように変わっていくか、見つめていきたい


【事務局より】
いよいよ年間講座の前期、「すみだの現状を知る、活動に役立つ手法を学ぶ」も終盤にさしかかりました。9月5日(土)には、交流ワークショップ「すみだの課題を考える!」を開催し、企画・実践の後期に入っていきます。

後期は、今までの講座で新しく知ったこと、学んだことをもとに、自分たちでつくりあげていく段階です。大変なこともあると思いますが、一緒に前に進んでいきましょう!